絵本「でんでん虫のかなしみ」に想う「自分だけじゃない」心のブロック解除【栗山葉湖のRelease&Change】

おはようございます、
栗山葉湖です。

みなさんは
「でんでんむしのかなしみ」(新美南吉著)
というお話をご存知ですか?

1998年に
第26回国際児童図書評議会
ニューデリー大会で

皇后陛下が
子ども時代の読書について講演されました。
その中でこの絵本について述べられ
当時大きな話題になった話です。

どんなお話かと言いますと

一匹のでんでん虫が
ある日突然、自分の背中の殻に
悲しみが一杯つまっている
ことに気付きます。

友だちを訪ね
もう生きていけない
のではないか

と自分の背負っている不幸を話します。

友だちのでんでん虫は
それはあなただけではない
私の背中の殻にも
悲しみは一杯つまっている

と答えます。

小さなでんでん虫は
別の友だち
また別の友だちと訪ねて行き
同じことを話しました。

どの友だちからも
返って来る答は同じでした。

そして、でんでん虫はやっと
悲しみは誰でも持っているのだ
ということに気づきます。

自分だけではないのだ。

私は、私の悲しみを
こらえていかなければ
ならない。

この話は、このでんでん虫が
もうなげくのをやめたところで終っています。

そして皇后陛下は
この物語を取り上げた講演の中で

読書は人生の全てが
決して単純でないことを
教えてくれました。

私たちは、複雑さに耐えて
生きていかなければならないということ。

人と人との関係においても。
国と国との関係においても。

と語っておられます。

このでんでん虫の物語は
自分の心の問題を解決したいと
あれこれ探し求める私たちに
重なる部分がたくさんあります。

でんでん虫は
「他の人もみんな悲しみを
殻の中一杯に抱えながら生きている

自分だけじゃない」
と気づくことで
嘆くのをやめるというお話でしたが

ひとりの決意や我慢だけでなく
もう一歩進めて

原因を明らかにして
問題を解決したい

私たちのあがきは
そこにあるのだと想います。

先日来お話ししている
問題解決を暴力に頼ってしまうことへの
やりきれない想いを

自分の痛みは
自分だけのものでなく
他の人も持っているものだと
気づき想いをはせる「想像力」

読書によって
多くの子どもたちが
人生の複雑さを知り
それに耐える

「想像力」をひろげ深める機会を
多く与えられたらと願います。

そして解決の方法を
いくつもの視点から考えられる

人間にしか成し得ない
頭と心を使った解決へと
導く努力をできるために

「私なんて」と
自分に天井をつくってしまう
「心のブロック」を解除したい

と想います。

 

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